こんにちは。ブックマイヤー(@book_meyer)です。
今回は書籍「40歳が社長になる日」の要約をしていきます。
本の概説
この本をひとことでいうと
企業経営には、若いうちから経営者を育成する仕組みと破壊的イノベーションを起こす仕組みが必要
今の時代、変化のスピードが早く、今までの改善思考では競合他社に乗り遅れてしまいます。
そんな中、著者の提案は、破壊的イノベーションを起こす仕組みや経営者を育成する仕組みが必要だといいます。
そのような仕組みを構築することの必要性や知恵を伝えていくべきだと著者は提案しています。
破壊的イノベーションの必要性
本書でいうイノベーションは、持続的イノベーションと破壊的イノベーションの2つがあるといいます。
持続的イノベーションとは、現状の課題やプロセス、オペレーションを改善していくイノベーションです。成熟企業が得意としているイノベーションです。
破壊的イノベーションとは、今までの固定観念や成功モデルを破壊し、新しい概念を作るイノベーションです。
1つのビジネスモデルの寿命が短くなっている今、この破壊的イノベーションが必要だといいます。
そして、破壊的イノベーションを起こすには、企業の運営、リーダーシップを改革していくことが必要だといいます。
企業運営のあり方
まず、破壊的イノベーションを起こすには「ゆらぎの設計」が必要だといいます。ゆらぎの設計とは、組織が常に変化していく仕組みです。
頻繁に異動や組織変更や合併、ダイバーシティ=多様性がある組織です。
こういった新陳代謝のある組織が破壊的イノベーションには大切だといいます。
なぜなら、こういった組織は顧客に近い現場からの、斬新な提案がうまれやすい土台となるからです。
新しい人材が入れば、その分新しい視点や提案がうまれます。固定化した組織では新しい視点が欠けており、なかなか破壊的イノベーションはうまれません。
そして、ゆらぎの設計には新しい人材も必要なため、労働市場で勝ちにいく必要があるといいます。
40歳社長を作るには
40歳社長を育てるにはいくつかキーワードがあるようです。
経営トップの場数
創業者やベンチャーではない企業であれば通常かなり高齢になってから経営トップになる事は多いと思いますが、それでは遅いといいます。経営トップの立場は多く経験できないでしょう。
一方、若くから経営トップの候補として子会社のトップなどで場数を踏ませる事が次期経営トップの準備になるといいます。
今の30代のテクノロジーリテラシー
幼い頃から携帯電話があり、20代でスマートフォンを使いこなしている世代が今の30代です。経営にデジタル革命を起こすにはこういった人材が強みになるといいます。
経営トップが「戦略的にリーダーを育てる」という意思
まず、次世代のリーダーを戦略的に育てるという現経営者の意思がとても重要になります。
優れたリーダーを待つという後ろ向きな姿勢ではなかなか優秀な人材は出てきません。
40歳社長の10の要件
40歳社長の要件を以下、箇条書きで載せます。
1.課題設定力、先見性、仮説構築力、大局観
2.変化抽出力、変化適応力、カオス特性、胆力
3.素直さ、伸びしろ、学習能力
4.自己効力感
5.比較優位となる強み(タグ)の自己認識と、機会開発力
6.多様性受容力
7.越境力、領域をつなぐ力、違う領域の人脈
8.共感力、熱量、物語力、チャーミングさ
9.機会提供力、コーチング力、環境整備力
10.意思決定力、実行力、仮説検証スピード
※書籍「40歳が社長になる日」より引用
それぞれの詳細は本書を読んで頂くのが良いと思います。
まとめ
・企業経営には破壊的イノベーションを起こす仕組みが必要
・リーダーシップの改革が必要
・次世代のトップは30代から育てていく必要がある
いかがでしたでしょうか。
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