『勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全』の要約と感想

経営・経済

こんにちは。ブックマイヤーです。

『勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全』の要約と感想を書いていきます。

大前式21世紀のビジネスモデルの描き方

20世紀では良い製品を作れば売れる時代でした。しかし、21世紀、デジタルの時代では良い製品、良いサービスだけでは通用しなくなってきています。

21世紀のビジネスモデルのやり方の1つとして「ソリューションファースト」を提案しています。

ソリューションファーストとは「抱えない」自前で製造工場しないという事です。自前で持つとどうしても「どれだけ稼働率をあげられるか?」という企業都合の発想になってしまい、顧客が本当に欲しい製品、サービスを生み出しづらくなってしまいます。

今の時代「良いものを売る」という発想から「顧客が何を欲しがっているか」という発想に切りかえる必要があります。

日本企業におけるソリューションファーストの代表格

キーエンス・・・センサーのメーカー

抱えない = 製造部門を持ってない

ラスクル・・・ネットを活用した印刷サービス

抱えない = 製造施設(印刷工場)は持ってない

日本におけるビジネスの障壁

日本は多くの業界秩序や規制があります。

そのため、何か新しい事をやろうとすると業界団体や行政からNGをつきつけられてしまいます。

どうすればいいか?今までの伝統をなかったことにし、その答えの1つとしてゼロから始める必要があります。

今までの発想「今会社にいる人間でなにができるか」

から

これから求められる発想「今なにをやるべきかを考え行動する」

に転換するべきと本書では書かれています。

「もしあなたが社長だったら?」なにをするか。27のケーススタディ

以下の27の企業の課題と解決策を提案しています。

・イオングループ

・しまむら

・ドンキホーテホールディングス

・マツモトキヨシホールディングス

・MonotaRO

・グローバルダイニング

・燦ホールディングス

・DMM.com

・ナガセ

・メルカリ

・イオンエンターテイメント

・NTT

・安川電機

・VAIO

・富士通

・メディアテック

・エスビー食品

・雪印メグミルク

・永谷園ホールディングス

・ヤマサ醤油

・ミズノ

・ツムラ

・小松製作所

・村上開明堂

・マツダ

・SGホールディングス

・京急不動産

この本を読んで

近年はIoT、ビッグデータやAIなど技術革新のスピードが一昔前と比べて凄まじい早さで進んでいると実感しています。それに伴い企業の寿命も短くなっていると思います。大企業だからといって長く存続するとは限らない時代です。

この本を読んで、日本企業もこれらの技術革新にあわせてビジネスを変えていく必要があると感じました。

(だからといって私が経営する立場ではないですが)この本の考え方を持ち経営目線で業務をしていく場面もあると思います。また、経営陣と会話する際の話題に使えると思いました。

経営者や役員の方や目指している方、これから起業する方には特にオススメです。また、それ以外の方も読むと知識が身につくので良いと思います。

コメント