凄い企業の特徴がわかる ざっくり書籍解説「ビジョナリーカンパニー② 飛躍の法則」

経営・経済

こんにちは。今回は書籍「ビジョナリーカンパニー② 飛躍の法則」ジム・コリンズ著について、ざっくり要点を解説します。

本の概説

この本をひとことで言うと

偉大な企業は、見極めたコア事業のみを何年もかけて大成させている

 

偉大な企業は何をしているか?

 

本書は、偉大な企業がいかにして今の地位を築いたかが書かれています。

 

その答えに至るまでの過程は並大抵のものではありません。

著者による膨大な調査や分析をし、共通点を見つけ出した貴重な情報です。

 

そんな本が2000円ちょっとで手にいれる事ができます。経営者にとって、これほどコストパフォーマンスの良い投資はないのではないと思います。

 

 結構分厚いのでまずは要約部分から読み、全体を掴んでから読み進める事をお勧めします。(要約は割とわかりやすい)

 

本書では、偉大な企業の特徴を6つのステップにまとめています。

①第五水準のリーダーシップ

②最初に人を選び、その後に目標を選ぶ

③厳しい現実を直視する

④ハリネズミの概念

⑤規律の文化

⑥促進剤としての技術

 

偉大な企業は、これらを何年もかけて行い、徐々に業績を伸ばしていったといいます。やり始めた頃は小さな成長しかありません。しかし、時間が経つにつれ加速度的に成長を遂げています。

 

それはまるではずみ車のようです。

 

本書は、経営者やマネージャーにはもちろん、普通のビジネスマンにも学ぶ事は多いと思います。

 

著者情報

ジム・コリンズ(Jim Collins)

ドラッカー亡き後、世界で最も影響力のあるビジネス・シンカー。米コロラド州ボールダーに研究ラボを設け、研究を続けている。ポラスとの共書「ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則」(Built to Last)は、世界で350万部のロングセラー。「ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階」(How the Mighty Fall)、「ビジョナリー・カンパニー特別編」(Good to Great and the Social Sectors)、「ビジョナリー・カンパニー4 自分の意志で医大になる」(Great by Choice)。

ウィキペディアリンク

https://ja.wikipedia.org/wiki/ジェームズ・C・コリンズ

 

この方も偉大ですね!!

 

同シリーズも何作も出ています。ビジョナリー・カンパニー2だけを読んでも理解できる内容です。私も2しか読んでいません。

 

重要ポイント

本書では、6つのステップを更に3つに凝縮して解説します。

それは、適切な人材、現実を正しく認識する、ハリネズミの概念です。

 

適切な人材

人材は大きく2つ、経営者と従業員がいるかと思います。

 

まず経営者

偉大な企業の経営者は、以下のような特徴があるという

・野心は自分自身でなく、会社や社会に向ける

・後継者選定は成功を収められる人物に

・謙虚、意欲的、決断力がある、勤勉

・成功要因は自分以外に、失敗原因は自分自身にあると考える

・後継者は次の世代で更に飛躍させる事のできる人物を選ぶ

※本書では、これらを満たしている経営者の事を「第五水準のリーダーシップ」と呼んでいる。

 

これらを満たしている人って人としても尊敬できますね。

日本でいうと、ソフトバンク孫正義氏やユニクロ柳井正氏が当てはまりそうです。

 

次に従業員

偉大な企業の従業員の採用は、やることを決めてそれを遂行するために人材を選ぶのではなく、

 

まず、適切な従業員を採用し採用した人材でなにができるかを考え、目標を決めているといいます。

 

普通に考えたらやることを決めてから人材を選びがちだと思いますが、偉大な企業は順序が逆なんだとか。

 

現実を正しく認識

偉大な企業は、どんなに厳しい状況におかれても、その現実から目をそらさず、正しく認識する事ができます。

 

正しく認識する為の社風作りも重要だといいます。

偉大な企業は、下からの報告が出やすい環境や仕組みを作っているといいます。

 

例えば、製品に不具合がある事がわかった段階ですぐに

 

不祥事や不正会計を行っている企業なんかは、これと全く逆の事をしていますよね。

 

ハリネズミの概念

ハリネズミの概念とは

・情熱を持てる物

・経済的原動力になるもの

・世界一になれる事

この3つをあわせ持つ概念です。

 

ハリネズミの概念に当てはまる事に集中する。

それが偉大な企業になる為のポイントになります。

 

※なぜハリネズミの概念という名前かというと、アイザイア・バーリンの「針鼠と狐」からきているそうです。

 

このハリネズミの概念に合わせて、人材を採用し、技術を取り入れ、投資をしていく。戦略は意外にも単純であるといいます。

偉大な企業だと、もっと複雑な戦略を持っているイメージはありますよね。

 

この3つの中では「世界一になれる事」が一番ハードルが高いように思えます。これはメイン市場でむずかしい場合は、ニッチな市場で世界一を目指す事も視野に入れるほうがよいそうです。

 

このあたりの見極めは本書を読んでいただければと思います。

まとめ

本書は、偉大な企業は何をしているかが書かれている。

 

それはひとことで言うと

偉大な企業は、見極めたコア事業のみを何年もかけて大成させている

 

主に3つ(本書では6つで定義)の事を何年もかけて地道に取り組んでいる。

・適切な人材

・現実を正しく認識する

・ハリネズミの概念

 

いかがでしたでしょうか。

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