「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」を読んで、改めてお金について考えた事 

経営・経済

こんにちは。ブックマイヤーです。

「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」を読んでみました。

本の要約

資本主義が揺らいでいる

今まで人間は資本主義の考え方にそって「お金」を中心に生活してきたと思います。

ですが、現在のテクノロジーの発達や資本の偏り※からその考え方自体が揺らいできています。

※資本の偏り:政界経済は上位1%の富裕層が富の48%を保有していると言われています。また、経済は人気投票を繰り返すようなシステムなので長く続くほど特定の人に利益が集中する。この結果が格差という結果をもたらしていわれています。

経済システムには寿命があり、資本主義という経済システムについても寿命がきているのではないかという事が書かれています。

新たな経済システムが必要な訳

一つの経済システムの寿命がきそうな時、人は新たな経済システムを求めます。

だったら最初から寿命がある前提で経済システムを複数もっておく。そうすることで1つはダメになっても他でカバーできるようになるそうです。

例えば、フェイスブックは1つの経済システムとしてよく出来ています。(お金ではありませんが)

・いいね、RTは個人とのやりとり、いわばお金の役割を果たしています。

・フォロワー数はその人にとっての資産となっています。
自分の投稿で何がおきるかわからないことがリスクとなっています。
いいね数、フォロワー数、試聴数を他人と比較することがヒエラルキーとなっています。

資本主義から価値主義へ

では資本主義の次はどのような経済システムがよいのか、それは「価値主義」という事です。

価値とは以下3つの事を指しています。

・有用性としての価値 ・・・  経済や財務などの観点からお金に変えられるもの。「役に立つか」どうかが基準となります。

・内面的な価値 ・・・ 愛情、共感、好意、信頼などです。SNSでいうと、フォロワー数やいいね数が基準となります。

・社会的な価値 ・・・ 社会全体の持続性を高めるような活動が基準となります。

新たな経済システムに移行するためのテクノロジー

今はみんなスマホを持ってるのが当たり前になり、オンライン上で直接つながる事ができます。そのため、管理者や代理人(ハブ)は必要なくなってきています。

それは、個人独自が力を持つことができるという事です。

その例がフェイスブックやユーチューバーです。

これらの事を「分散化」というらしいです。

私が思った事

この本のタイトルからお金の増やし方や管理の手法を想像する方もいるかもしれませんが、そうではありませんでした。

現在のお金のあり方への疑問の投げかけや経済システムについて今後起きるであろう事柄について語っています。

この本を読んで得られる事は「お金がすべてじゃない」という事(人によってはあたりめーだろってツッコミが来そうですが。。)を改めて確認できます。

仮に、この本に書いてあることが現実にならなくても、すでに分散化したネットワーク型の社会に移行しつつあるという現実は、「世の中お金だけではない」という事は認識できると思います。

また「じゃあお金以外にこんなものも、こんな考え方もあります。」という著者の考え方を知り「じゃあ自分は今後どのような行動をすべきか。」を考えさせてくれます。

これからの時代、会社員という役割、所属している会社(組織)中心の考え方から、個人としてどのように価値を上げていくことができるかが重要であることの気づきを得ることができました。

「とにかくお金を稼ぎたい」「お金儲けしたい」という方はいったん立ち止まってこの本を読んでみてはいかがでしょうか。

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