日本が進化する為の施策を提案している本 書籍「落合陽一 日本再興戦略」要約

経営・経済

こんにちは。ブックマイヤー(@book_meyer)です。

今回は、書籍「落合陽一 日本再興戦略」について要約します。

この本の概説

この本を一言でいうと

これからの日本には、日本型イノベーションが必要

日本は、西洋や米国から取り入れた考え方、高度経済成長時代における戦略(均一的な教育、住宅ローン、マスメディアによる消費者購買行動)では、今後も生産性は下がっていくと懸念しています。

この本では、新しい日本のあり方を提案しています。そのあり方により、日本を再興させていくことができると言います。

そのあり方とは、東洋的な思想やテクノロジー、教育がキーワードになります。

※本書を私なりに再カテゴライズさせて頂きました。

西洋化よりも東洋化

日本は、「欧米」という括りで様々な制度を取り入れてきました。「欧米」と一括りにするのではなく、米国、英国、ドイツ等国の単位で語るべきだといいます。

今の制度は、アメリカ式、フランス式、イギリス式がごちゃまぜで出来ているため、その歪みが現れてきているといいます。これは欧米と一括りにし、お手本にしてきたからです。

これからの時代は、「日本の為の制度」という観点で取捨選択すべきだと言います。

これはアメリカやイギリスをお手本にするなという事ではありません。日本に合ったものを選択していく事が重要だということです。

例えば、西洋的な思想の1つとして、「ワークライフバランス」があげられます。

ワークライフバランスのようなオンとオフを区別するのではなく、無理なくワークとライフを共存させること(ワークアズライフと呼んでいる)、仕事を生活の一部にするほうが良いと提案しています。

日本人は古来、農耕主体の社会で数多くの種類の仕事を多くやってきたそうです。※これを百姓と呼んでいる。

日本人はワークアズライフの方が合っているといいます。

テクノロジーを駆使する

日本は欧州型や米国型ではない新しいイノベーションが必要だといいます。本書ではこれを日本型イノベーションと呼んでいます。

他国の真似をするのではなく、日本の強みを活かしたイノベーションを起こすべきです。

今の日本の強みといえば、

フランス並みの歴史

中国並みの生産設備

アメリカ並みの金融市場

この3つだといいます。

これらの強みと後述するテクノロジーが新しいイノベーションの鍵となりそうです。

近年、自動運転、人工知能、ロボット、自動翻訳、東洋をブランディングする、5G、ブロックチェーン、機械化自衛軍と、様々なテクノロジーが進化しつつあります。

これらは日本再興するキーワードになります。

そして、日本は世界一の人口減少と高齢化がチャンスとなるといいます。

人口減少がチャンスになる理由

上記のテクノロジーを駆使し、仕事を機械化するのにも反発は起きづらいといいます。

なぜかというと、労働人口が低下しており慢性的な人材不足が深刻化しているからです。

これをバネに生産性向上をしていけば、日本再興に向かっていくと思われます。

高齢化がチャンスになる理由

日本は世界で1番高齢化が進んでいます。つまり、世界に先駆けて高齢化対策に取り組むことになります。これは今後高齢化していく国への対策技術を輸出できるチャンスとなるわけです。

教育投資をする

日本は出生率がずっと低く推移しており、どんどん子どもの数は減っています。

だからこそ、子どもの人数が少ない分、1人あたりにかける教育コストをかけられるといいます。

これは、子どもを大切にするという流れになる事を意味します。

つまり、政府が社会全体として、子どもに投資しても大切な子供達なので不満は少ないだろうというロジックです。

まとめ

日本型イノベーションを起こすには

・東洋的な思想

・テクノロジ

・教育

が必要

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