こんにちは。ブックマイヤーです。
「遅読家のための読書術」を読んだので要約していきます。
本書の概説
まず、この本をひとことで言うと、本を読むのが遅い人が、たくさんの本を読む為のノウハウや考え方を解説している本です。主にビジネス書に向けた読書法となりますので、小説などのストーリーのある本には向きません。
書いてある事を大きくわけると以下の3点になります。
・本を読むという事に対する考え方について
・本をたくさん読む為のノウハウ
・本の選び方、本の捨て方
になります。
著者はサイト「ライフハッカー」で書評欄を担当されている方です。以下、書評は本を選ぶときにも参考になると思いますので、リンクをはっておきます。
本を読むという事に対する考え方について
本書では、読書は「本の隅から隅まで読まなければいけない!」「100%すべてを理解しなければいけない!」と思っている方に向けてこう書いてあります。
本に書いてある内容のほんの一部(1%)だけ自分の役に立てばよい
このように本に対する割り切りをするという考え方をしていけば自然に読書量は増えていくそうです。遅読家はこの考え方を捨てられない人だそうです。
本をたくさん読む為のノウハウ
読書を習慣化する
毎日・同じ 時間帯 に 行う
読書の場所、シーン、シチュエーションを決める
引用
毎日同じ時間や場所を決めておく事で習慣化しやすくなるそうです。
また、違うタイプの本を複数冊、並行して読むのも習慣化しやすくする方法の1つです。
複数冊を並行して読むにしても、ビジネス書や小説など色んな本のタイプを選んでおくことで飽きないようにしておくことがポイントになります。
読書をストックする
これは次のひとことに尽きます。
「書くために読む」
そのための手法としては
①引用しながら読む
②引用した内容を一覧化する
③もっとも素晴らしい1行を選ぶ
④その1行の感想を書く
⑤感想を読み返す
⑥感想が12冊分たまったらベストな1冊を選ぶ
これを繰り返すことで、自分の読書をストックしていく事ができるそうです。
飛ばし読みをする
まず、はじめにと目次はよく読み、全体像をつかむ事が重要だそうです。全体像をつかんだら、そこから読み飛ばす箇所や丁寧に読む箇所を見極めていきます。
そこでポイントになるのは、本を読む目的です。その目的に合致する内容を丁寧に読む箇所として選んでいきます。
そのほかにも色んな手法が解説されています。興味のある方は本書を読んでみてください。
本の選び方、本の捨て方
本の選び方
ポイントとして は、1冊か2冊くらいは「ちょっと読む気がしないくらいの 本」を入れるようにすることです。いかにも自分が好きそうな本ばかり読んでいると、それはそれでマンネリ化してきます。
引用
また、本を選ぶ場所として、新刊の本屋、図書館、古書店の利用方法についても解説しています。
本屋の利用方法については、こちらも参考にしてください。
本の捨て方
本が増えすぎて部屋や本棚がヤバいという方に向けた、本の捨て方が書かれています。
気づいたこと
飛ばし読みについては、賛否両論あるでしょう。本に書かれている内容をすべて実践する必要はありません。自分に合った読書をするのが良いと思います。
私が感じたこの本で素晴らしい1行を選んでみました。
読書の本当の価値は、書かれていることの「100%を写しとる」ことではなく、価値を感じられるような「1%に出会う」こと
引用
この本を読んで1番共感した1行です。読者のその後の人生を変えるような1行に出会えたならば、その本は1500円程度(1冊分の値段)の何千倍の価値になるでしょう。
興味があるかたは読んでみてください。
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