今回は書籍「パブリックスピーキング 最強の教科書」の書評です。
本の概説
この本をひとことで言うと
「セミナー、講演で成功するためのバイブル」
伝え方から企画、戦略、収益化の仕組みまでセミナーや講演会のスピーカー向けの本となります。
ただし、伝え方については、一般のビジネスパーソンにも役に立つ内容です。
今回は、伝え方の部分に焦点を当てて紹介します。
本書の伝える目的は、「相手に行動してもらう」このことにつきます。
その目的を常に頭に入れておくとよいと思います。
伝える為の準備
相手の1つ上のレベルの服を着る
相手の1つ上のレベルの服を着ます。なぜなら、相手の服装を合わせる事でコミュニケーションをとりやすくなるからです。
子供相手では、スーツよりもパーカーなどの普段着の方が自然にコミュニケーションが取れると思います。相手がどのような服装なのか不明な場合は、とりあえずジャケットを着るのが無難だといいます。
相手をリサーチする
相手を徹底的にリサーチする事は重要です。世代や学歴、価値観などを事前にリサーチする事で、その相手に合わせた話し方が出来るからです。
また、色んなレベルの相手に向けて話す際は、そこにいる一番低いレベルの層に合わせて話をするのがよいといいます。
伝え方やコミュニケーション
コミュニケーションの3つのポイント
プレゼンテーションや講演の際の相手とのコミュニケーションは以下3つのポイントがあるといいます。
・アイコンタクトを取る
ジッとみつめるのではなく、適度にアイコンタクトをとります。
・笑顔
自然と笑顔になるコツとしては「相手を3~4歳児だと思う」事です。子供相手では笑顔の人も多いと思います。
・自然体であること
これは難しいと思います。慣れが必要かもしれません。
アイコンタクトと笑顔を心がけていればできるようになるといいます。
伝える際に心がける事
・ボディランゲージ
「姿勢」が一番重要だそうです。具体的な姿勢の正し方は本書で解説されています。
また、シーン別にどのようなボディランゲージが有効か、具体的な方法は本書を参考にしてください。
・声の使い方
まず一番重要なのは、「シンプルに感情を込めて話す」事だといいます。そして次に、話す内容によって声の調子を変えていくのがよいといいます。
ピッチの取り方、ボリュームの調節、ペースの取り方、強調の仕方、間を取り方、呼吸の仕方など、これらを意識して調整すると、その「場」を作ることができるといいます。
相手に対して質問をする
なぜ質問をするかというと、相手に参加してもらうためです。聞き手の中には「自分には関係ない」と思っている人がいるかもしれません。そのような人にも参加してもらう為、質問をします。
所感
企画や戦略、マーケティング、伝え方まで網羅した本はなかなかないと思います。そういう意味でこの本は貴重な一冊なのではないでしょうか。
正直、私はセミナーをやってないのでわからないのですが、実践に移せる内容だと思いますので実際にセミナーをやっている方は一度読んでみるのがよいと感じました。
セミナーをやらない方は、コミュニケーションや伝え方の部分だけを読んでも問題ないと思います。
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