こんにちは、ブックマイヤーです。
今回は書籍「超一流の雑談力」の書評です。
本の概説
この本をひとことで言うと
「良い雑談は良好な人間関係や仕事の成果につながる」
雑談というと、意味のない話や当たりさわりのない話などを思い浮かべる方もいるかと思います。本書は「雑談」は良い人間関係を構築する為の有効な機会だと位置づけています。
雑談はコミュニケーションでもありますので、人間関係をよくするための会話によるコミュニケーションの本だと思っていただければよいと思います。
今回は、全38の方法から3つの方法を抜粋して紹介します。
適度な自己開示をし、雑談を下地を作る
雑談をしやすくする為には、相手が「信頼できる」「好き」と思ってもらうのが効果的です。そして、その為には適度な自己開示が必要だといいます。
ここでのポイントは、”適度な”自己開示です。軽めの失敗談や相手が親しみやすくなるような自己開示がよいといいます。当然、自慢話などはNGとなります。
「いつも自動ドアが反応しないんです」
「寝坊したと思ったら日曜日だった」
例としては、こんな感じですね。あくまで相手との距離を縮める為なのであまり重い内容はNGです。
雑談の話題や展開の仕方
雑談の展開は以下の順序となります。
①天気やニュースなどの当たりさわりのない話題から始める
まずは、誰でもあてはまる当たりさわりのない話題を選びます。書籍では以下のような話題がよいといいます。
気候/相手の会社情報/衣服、ファッション/健康/趣味/最近のニュース/共通のこと/出身地/血液型/仕事
※書籍より引用
②相手の反応を見ながら話題を変えていく
③引っかかる話題があったら、それを深堀していく
話の聞き方
雑談をうまく広げるには「聞き方」がとても重要です。
うなづき方や質問の仕方で、話の内容や相手の反応が変わってきます。
今回は、あいづちの仕方を紹介します。
あいづちの「さしすせそ」
さ=さすがですね
し=知らなかったです
す=素敵ですね
せ=センスがいいですね
そ=それはすごいです
※書籍より引用
ここでのポイントは「相手が喜ぶ反応」「相手の話に価値があることを伝える」あいづちです。
一生懸命話をしているのに、いまいちなあいづちやそもそもあいづちがなかったりすると、相手は話をする気がなくなってしまいますね。
また、「そうですね」や「なるほど」のあいづちはNGだといいます。なぜなら、そのあいづちでは話が止まってしまうからです。話が続くようなあいづちをする必要があります。
所感
本書の38の方法を理解した上で、雑談のトレーニングとして以下を勧めています。
レベル別になっています。これらの方法を実践し、雑談力をあげていきましょう。
Level1.エレベーターで「何階ですか?」と聞く
Level2.お会計のときに店員さんとひと言話す
Level3.混んだ居酒屋で店員さんをスマートに呼ぶ
Level4.アウェイの飲み会やパーティーに参加する
Level5.社内の苦手な人・嫌いな人と軽く雑談する
Level6.インプットしたことを社内で話す、ウケる社内スピーチを考える
Level7.「謎かけ」を練習する
Level8.結婚式などフォーマルな場で、おもしろい乾杯のあいさつをする
※書籍より引用
これらは順番にやる必要はないと思います。自分のやりやすいものから徐々に実践していけばよいと思います。個人的にはLevel3は習得するといろいろと便利です。
Level3はなにかというと、ファミレスなどで店員さんを呼ぶとき「よく通る声」呼ぶことです。「よく通る声」はやり方があります。内容については本書を読んでみてください。
いかがでしたでしょうか。コミュニケーションの本としては読みやすくわかりやすいので、おススメです。ぜひ読んでみてください。
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