読書で学んだ内容を自分のスキルにする為の手法が書かれています。書籍「ビジネスマンのためのクオリティ・リーディング」

スキルアップ

こんにちは。ブックマイヤーです。

今回は「ビジネスマンのためのクオリティ・リーディング」を読んで、私が役に立った点を紹介していきます。

この本は、勉強のための効果的な読書法が書いてあります。

「質」重視の読書

最近でもありませんが、Webや本についての話題は「速読」について、いろいろな記事を見かかけます。本書は、速読ではなく精読を推奨しています。ただ多くの本を早く読むだけではなく、そこまで多くは読まなくてもちゃんと自分の身になる読み方を教えてくれています。また、読書量ではなく継続的に読書をしていくことを重要だと書いています。

本とのセレンディピティを大事にする

セレンディピティとは偶然の出会いの事です。例えば、本屋で目的の本を探しにいった時、目的とはまったく関係のない本に出会うといった偶然が起きたときはそれを大事にします。気になった本は、本の名前をメモをとるとか、あとは本屋で見つけた場合は、買ってしまうのもよいと思います。買った本が後々、自分の人生に大きな影響を与える本になるかもしれません。そう考えると、出会いは大事にしたいですね。

問いを立てながら本を読む

本の内容はすべて鵜呑みにせず、客観的にみて「間違っていないか?」「この内容はYYYYではなくXXXXではないか?」など、疑問を持つことが重要になります。ものによっては同じテーマの他の本を読んだり、Webで調べたりしてもよいでしょう。そこで新たな本に出会うセレンディピティが起きるかもしれません。

こうした疑問を持つことで、考える力や理解力がついていきます。

本書ではこの読書法を「批判的読書」と表現しています。

この表現は誤解を生むかもしれませんが、内容はあくまで客観的な視点で本を読む事です。すべてを批判する読書の仕方ではありません。

どのような本をどのようなタイミングで読むべきか

どのような本を読むべきか

まずやることは、「自分にとって良い本とはなにか?」を明確にすることです。いくら多くの本を読んでも、自分にとって良い本でなければあまり意味がありません。時間も無駄になってしまう恐れがあります。それには以下の問いを自分にしてみることです。

・自分の興味のあること

・勉強したいことやその勉強をどこまで深めていくか

・娯楽のためか?それとも勉強、教養、研究のためか?

・読書から学んだことをどのようにアウトプットしたいか?

どのようなタイミングで読むべきか

まず、読書のタイミングとしては、朝起きてからの2時間や土日などの「まとまった時間」と待ち合わせ場所での待ち時間や電車に乗っているときなどの「スキマ時間」があります。これら、使用可能な時間によって読む読書を選ぶ必要があります。

スキマ時間に読むべき本

・単語の暗記(語学)

・短編小説

・雑学系の文庫本

「スキマ時間」は、専門書や学術書の難しい本や本格的な勉強を必要とする本は適さないと書かれています。スキマ時間は細切れの時間のため、勉強中に中断せざるを得ない状況になります。そのような集中力の続かない状況や中断することで中途半端な勉強となってしまうからです。

ようは、「読んでいる途中で中断しても支障のない本」です。単語の暗記や短編小説、雑学系の文庫本などがそれにあたります。単語の暗記は1語数秒ですみますし、短編小説も1編あたりの読書時間も少ないです。雑学系の文庫本も1つあたりだいたい1~2ページ程と分量が少ないです。ですので、読書中に中断してもあまり影響がありません。モノによりますが、本も小さいものが多いと思いますので、カバンからサッと出し、サクッと読んでスッとしまえる利点があると思います。

まとまった時間に読むべき本

・専門書、学術書

・本格的な勉強を必要とする本

・一生をかけて勉強していく本

これらの本は、高度な内容が多いですので、集中力や精神力、理解力が必要になります。これらを「スキマ時間」ではやってもなかなか頭に入ってこない本となりますし、ぶつ切りの時間ではなかなか理解が進まないと思います。

そういった本については、朝おきて家を出る前までの時間や土日などのまとまった時間に読むことを勧めています。読み方についてもただ読むだけでなく、蛍光ペンなどで気になった記事をマーキングしながらの読み方を勧めています。マーキングした箇所は後で読み返したり、ノートに書くなど、アウトプットするためです。これらの作業をすることで自分の身になっていくと本には書かれています。

読んだ本はできるだけ早くアウトプットする

読んだ本は読んだままにせず、アウトプットをします。読んだら「できるだけ早く」です。

人間が記憶したものは、インプット直後をピークに、どんどん忘れていきます。ですので時間が経ってからアウトプットするのはかなり難しいと思います。アウトプットする理由は、記憶に定着させることと、後述する「アウトプットした内容を読み返す」ことです。

アウトプットは、マーキングした内容を10か所程度まで絞り込み、内容を整理してノートに書いていくというやり方です。

ちなみに私は、ノートではなく本ブログにアウトプットしています。

アウトプットした内容は読み返す

アウトプットした内容は読み返すことが重要だと書かれています。アウトプットしっぱなしではなく、読み返すことで記憶への定着を促し自分の身になっていきます。

まとめ

・本とのセレンディピティを大事にする

・問いを立てながら読む

・目的を明確にして本を選ぶ

・「スキマ時間」、「まとまった時間」それぞれ適切な本を読む

・読んだ本はできるだけ早くアウトプットする

・アウトプットした内容は読み返す

この本を読んで、また新たな発見があり読んでよかったと思いました。読書は人によってスタイルが違いますので、すべて本書の内容を実行しなくてもよいと思います。「問いを立てながら読む」にも書きましたが、疑問に思ったら別の本で違う意見も参考にするのもよいと思います。

本書は、これから勉強をしていく方、将来に向けて勉強している方にオススメな一冊となります。

読書の本はこちらも参考にしてください。

書籍『「眼力」をつける読書術』の要約

この本を読むと良書に巡り会えるかも!?『頭は「本の読み方」で磨かれる』の要約

コメント