今の子どもたちの学力がヤバい。書籍「AI vs 教科書が読めないこどもたち」の要約と感想

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こんにちは。ブックマイヤーです。

今回は「AI vs 教科書が読めないこどもたち」の要約と感想です。

要約

ざっくり言いますと、著者のAI研究の取り組み紹介と、AIに職を奪われないようにするには?について、そして今の子どもたちの学力がAIに負けてて、将来、職につけないんじゃないか?といった内容です。

この本の構成は、大きく4つにわかれています。

1つ目は著者の取り組んだプロジェクトでAIは東大に入ることができるか?について挑戦したこと(東ロボくんと呼んでます)

2つ目はGoogleやIBMが取り組んでるAI技術についての見解、そして、東ロボくんの取り組み結果や、そのほかのAI技術からわかった現在のAIの限界について。

3つ目は、東ロボくんと同時期に始めた「大学生数学基本調査」についてです。著者は、その教育委員長として活躍されています。その時の調査方法として、東ロボくんで使った問題を使い、現在の子どもたちの読解力がヤバいという話について。

4つ目は、東ロボくんの取り組みや、子ども達の読解力などの調査から、今後AIによりどのような世の中になっていくのか、著者の予測が書かれています。

簡単に要約しますと、著者は20年後には現在の職の半分はAIに代替されてしまうと予測されています。(そういったレポートもあります)

AIはある一定のフレームの元では人間をはるかに超越した能力を持っているが、読解力のようなルールが曖昧なものは難しいそうです。AIは人間のように文章の意味を理解しているわけではありません。文章を文字として抽出し、統計的手法で推測しているのにすぎないといいます。人間から見ると簡単な文章でもAIにとっては難しいそうです。

ディープラーニングなどの今の手法では真の意味での汎用的なAIを作る事は不可能だと言っています。そうなると全く新しいAIを発明するしかありません。

結果的には、AIの得意分野であるルールベースでの仕事から代替されていくと予想されます。データ入力作業員や、銀行の窓口係などある一定のルールを元に作業をこなす事ができる仕事です。

逆にAIには難しい仕事は主にコミュニケーションを必要とする仕事です。セールスエンジニア、メンタルヘルスなどです。つまりAIが苦手な読解力(コミュニケーション)が必要となる職業は代替されないという事になります。

しかし、著者が子どもたちの読解力を調査した結果、東ロボくんの成績を下回っていたといいます。このままでは将来、今の子どもたちの多くが、読解力の必要な職業につくことができず、AIに出来る仕事はないという深刻な状況になってしまうのではないかと危惧しています。

感想

現在のAIの限界を知るには良い本だと思います。一般的に失敗事例はニュースなどには載らないようです。この本に書かれたようなぶっちゃけた内容は貴重な情報だと思います。

今はAI技術の中でも特にディープラーニングが注目されていますが、実際には適用には向き不向きがあります。それらを理解した上でAI時代に向けて準備をしていく事は重要だと思います。

また、AIに代替されないようにはまず読解力が必須となりそうです。お子さんがいる方は読解力を身につけていくよう手立てをしていった方がよいと感じます。(残念ながらこの本ではその解決策は書いてませんでした)

著者の方は講演も行っています。私は運良くその講演も観させていただき、大変参考になりました。しゃべりも面白いので機会があれば参加してみると良いと思います。

興味のある方は読んでみてください。

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