本の内容を深く理解する為のアウトプット読書法 「読む力と地頭力がいっきに身につく東大読書」要約

仕事術

こんにちは。ブックマイヤーです。

今回は「読む力と地頭力がいっきに身につく東大読書」の要約と感想をしていきます。

まず、この本をひと言で言うと、「本の内容を深く理解する為のアウトプット読書法」です。

読書はただ読むだけ(一方通行)ではダメで、本と対話する事(双方向)が重要だそうです。著者が本で提示した内容を読者がくみ取り、質問や疑問をぶつけたり、事実を検証しながら読む事で理解力が高まり、頭も良くなるそうです。

以下、要約していきます。

装丁読みから仮説を作る

まずは本を読む前の準備をすることが重要だそうです。「この本には何が書かれているのか?」をざっくり把握すると実際に本を読んだ時の理解力が格段に違うそうです。

では、ざっくり把握するにはどうするか、それは、「本の表紙、タイトル」や「カバーや帯」をきちんと読むことです。そこにはその本に何が書いてあるか、少ない文章で多くの事がわかるようになっています。

また、ただ読むだけでなく、深読みすることで更に理解力が高まります。本書では具体的なテクニックが記載されています。これを装丁読みと呼んでいます。

ざっくり理解したら、次は「仮説」を立てます。装丁読みや目次などから「その本を読んでどうなりたいのか?」「どんな道筋でその目的を達成できるのか?」「現在自分はどのような状態なのか?」を明確にします。これらの仮説を立てると、本に書いてある大きな流れを理解するのに役に立ちます。

また、仮説はあくまでも読む前の目標ですので読み進めていくうちに間違いがあった場合はその都度修正する必要があります。

取材読みで本の理解を深める

取材読みとは、簡単に言うと記者になったつもりで読むということです。ただ読むのではなく、質問を考えながら読みます。なぜ質問がいいかというと、質問を出したら回答が必要になります。

質問を考える→回答を出すというプロセスを通じて、その情報の意味を深く理解することができるからです。

また、上級者向けには質問だけでなく、疑わしい事を発見し自ら調べる読み方もあるそうです。日頃、これらの読み方をしていくと考える力がつくと本書では主張しています。

整理読みで要点を掴む

読んだ本を理解しているという事は、「その本をひと言で言い表すことができる」そうです。

大抵の本は一貫して「主張」が通っており、その内容を読み取ることがポイントになります。「主張」さえ理解していれば、本の途中でもその後の展開を推測できるとの事です。

本書では要約するための具体的なやり方やコツが紹介されています。

検証読みでいろんな物の見方を養う

本は1冊の本ずつ読み進めるのではなく、似ているテーマの本を複数冊同時に読むことを推奨しています。1冊の本では1人の意見でしかありません。偏った意見を排除するには複数冊同時に読む必要があります。

同時である理由は覚えていられるからです。1冊ずつではどうしても時間差が出てきてしまい、忘れてしまいます。複数冊同時は難しいという方は本でなくても情報源はWEB記事やTwitterでも同じ効果を期待できるそうです。

複数冊を読んだら、同じ内容に対していろんな意見に触れることが可能になります。それらをノートにまとめておくと更なる知識として自分のものにできるそうです。

義論読みで知識として身につける

議論読みと難しそうな表現をしていますが、要は「感想を書くこと」です。「装丁読み」「取材読み」「整理読み」「検証読み」から自分なりの意見、結論や感想または要約を書きます。大事なのはアウトプットする事です。

その際には本を読む前に立てた仮説が正しかったか検証します。「答え合わせ」です。検証の結果、目標を達成したのか、それともしていないのかで次のアクションを計画します。

達成できなければもう一度読んだり同じテーマの別の本を読んでみたり、達成できるよう行動するようにします。達成できたならば、新たな目標を立ててもよいです。

これらのアウトプットで理解が深まったり、記憶に定着するようになるそうです。

まとめ

・タイトルや帯から本の内容を想定する

・仮説を立てる

・質問を考えながら読む

・本の内容を一言で表現する

・本に対して感想や意見を述べる

・立てた仮説を検証する

この本はKindleで読みました。Kindleのハイライト機能を使い、仮説を立ててみました。※OSはAndroidです。

1.まずは目次にマーキングします。

2.次に「メモ」をタップし、仮説を書いていきます。

3.メモした内容はいつでも見る事ができます。仮説検証時に確認もできます。

ハイライト機能の具体的なやり方を知りたい方は、こちらを参照してください。

本書の内容をすべて実践するのはかなりの時間が必要になります。時間があれば良いですが、忙しい方は仮説作り、取材読み、整理読みだけ実践してもかなりの効果が期待できそうだと感じました。

各章にはそれぞれの読み方の具体的な手順を紹介しているので、実践しやすいと感じました。

個人的には得るものが多く、読んで良かった一冊です。

いかがでしたでしょうか。具体的な読み方が知りたい方は本書を読んでみてください。

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