読むとオンデーズのメガネが欲しくなる本 書籍「破天荒フェニックス」感想

経営・経済

こんにちは。ブックマイヤー(@book_meyer)です。

今回は書籍「破天荒フェニックス」の感想です。

この本は、倒産寸前のメガネチェーン「オンデーズ」の再生物語です。

なんと、実話を元にした小説です。内容は何度も会社が資金ショートの危機に直面しており、ハラハラドキドキする展開です。

内容もわかりやすくストーリーもとても面白いです。そして何より主人公の社長のキャラクターが際立っています。タイトルの通り、破天荒です。

個人的には、ここ数年では1番面白かった本です。破天荒フェニックスにという本に出会えてよかったと心から思う出来です。、

主人公の社長は、オンデーズ買収当初、年間売上が20億しかないのに短期借入金が14億もあるという危機的状況の会社を買収した方です。

破綻寸前なので銀行からの信用もなく、めちゃくちゃな状況から再生していく様は、とてもスリリングです。

資金繰りはいつも火の車、なのに社長は思い切った決断をいくつも行い、その度にピンチになります。

これが実話を元にしているのがとても凄いです。

以下、破天荒な社長のいくつかのエピソードを紹介します。

エピソード1:向こう3ヶ月だけの折り返し融資を受ける際のやりとりです。

新規融資には全て、僕の連帯保証を求められた。奥野さんは念のため事前に僕の覚悟を尋ねてきたが、僕は躊躇することなく銀行の求めに応じてサインをし、印鑑を押していった。

「借入残高14億円、無担保・無保証。営業赤字、債務超過」

※破天荒フェニックスより引用

普通に考えて、躊躇しないで決断できる内容ではないと思います。

エピソード2:商品部の部長をやらせてほしいと頼み込んできた高橋さんに対して

「いいですよ!やってください!それだけ今までやりたいことがあったんなら、もう好きにやっちゃってくださいよ」

「は?いいんですか?本当に…..」

「いいよ。いや、なんか幹部会にかけてからとか、人事発令とか、そういうのはいいんですか?」

「何で?社長の俺が、今ここで良いって言ってるんだから、良いですよ。」

※破天荒フェニックスより引用

まさに即断即決ですね。気持ちいいくらいです。高橋さんも動揺しています。

また、その他の決断にしても

オンデーズがまだ不採算の店舗が3分の1以上も占めており、なおかつ財務内容が危機的な状況で新規出店を決断しています。

また、シンガポールの海外進出の決断の時も、現地の事はまだよくわかっていないのに、即決しています。

やらないという決断よりも攻めに出ていくタイプの経営者です。そして凄まじい決断力です。

仮に失敗しても決断した事については全く後悔はしていません。

もしかしたら決断に対しての正解を求めているのではなく、決断してから実行する実現することに全力を尽くしているように思えます。

実はここまでピンチの連続であっても、店舗の閉鎖によるリストラは行っていないそうです。そんな社長の信念や人柄もここまでオンデーズが成長してきた要因なのだと思います。

オンデーズは今現在も成長をしているようです。

今度メガネを買う時は、店舗まで行ってみようと思います。

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