こんにちは。ブックマイヤー(@book_meyer)です。
今回は書籍「頭のいい説明は型で決まる」の要約をします。
この本を一言でいうと
説明において、聞き手との知識のギャップを1つ1つ埋めていく事がもっとも重要
本の概説
本のタイトルの通り、説明において、聞き手に理解してもらう為のノウハウを著者の経験から解説している本です。
説明しても聞き手に理解してもらえないのは以下の3つの原因があるそうです。
原因1・・・相手が聴く態勢をとれていない
原因2・・・そもそも自分自身が内容をよく理解していない
原因3・・・相手のもっている知識を自分が把握していない
※書籍引用
そして理解してもらうには
「わかりやすく説明するには、自分がどう説明したいかではなく、生徒がどう受け取るかを考えることから始めないといけない」
※書籍引用
そして、どう受け取るかは相手の知識や理解度によります。
あなたと相手の知識や理解度にギャップがあるとき、その格差に対して相手は〝難しい〟と感じる
※書籍引用
説明する人は、この聞き手とのギャップを1つ1つ埋めていく必要があります。書籍ではこれを〝理解の階段〟をつくると表現しています。
そして、このギャップを埋める方法として、著者が経験から考案したIKPOLET(イクポレット)法のいう説明の型を紹介しています。
IKPOLET法とは
Step1・・・興味をひく(Interest)
Step2・・・聴き手のもっている知識や認識にアクセスする(Knowledge)
Step3・・・目的を示す(Purpose)
Step4・・・大枠を見せる(Outline)
Step5・・・つなげる(Link)
Step6・・・具体化、事例、証拠を示す(Embodiment, Example, Evidence)
Step7・・・転移(Transfer)
※書籍引用
この全てを実践しなくてもいいですし、この順でなくても問題ないと言います。
Step1・・・興味をひく(Interest)
まず、聞き手が聞く意欲がなければどんなに良い説明をしても意味がありません。聞く意欲を持ってもらう為には、
1.説明を聞く事による聞き手のメリットを提示し、欲を刺激してあげること
2.説明を聞かない事による相手の損失を教えること
が有効だといいます。
Step2・・・聴き手のもっている知識や認識にアクセスする(Knowledge)
聴き手との知識のギャップを埋めるためには、まずは相手の知識レベルを知る必要があります。本書には知るため手法が書かれています。
Step3・・・目的を示す(Purpose)
説明する対象やそもそも何のために説明するのか、知識習得の目的や説明することで、より相手の理解が深まるといいます。
Step4・・・大枠を見せる(Outline)
今から説明する内容についての大枠や、全体の中のどの部分なのかを示してあげることで、聴き手は全体を俯瞰する事や説明の輪郭を把握する事ができます。
Step5・・・つなげる(Link)
話し手が説明する情報と、聴き手が知っている情報をつなげてあげる事です。
これは、Step2の「聴き手のもっている知識や認識にアクセスする」で調べた聴き手の知識が役に立ちます。
ここで知った聴き手の情報と伝えたい情報をうまくつなげてあげる事で聴き手は深く理解するようになります。
Step6・・・具体化、事例、証拠を示す(Embodiment, Example, Evidence)
抽象的な説明だけだと、聴き手は漠然としてあまり頭の中でイメージできないと言います。
具体的な事例や、聴き手が知っている具体的な内容、証拠を説明する事で、聴き手の頭の中に具体的なイメージを描くことができ、理解が進むそうです。
以下、一つ目は抽象的な説明で、二つ目は具体的な説明です。
「この本は、わかりやすい説明の型が学べます」
「この本は、誰でも使える説明用フォーマットが紹介されていて、わかりやすい説明の型が学べます」
※書籍引用
二つ目の方がわかりやすいと感じると思います。
Step7・・・転移(Transfer)
転移とは、説明した内容を他のシチュエーションで使うことです。
説明した情報を一旦抽象化し、別の場面でそれを具体化すること。このステップを踏むことでより理解が進みます。
この転移は、話し手があらかじめネタを用意しておき、聴き手に「他にどのよくな場面で使えるか」を丁寧に説明してあげることがコツとなるようです。
いかがでしたでしょうか。興味のある方は読んでみてください。
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