自衛隊の訓練はビジネスの現場でも学ぶ事が多い 書籍「40連隊に戦闘技術の負けはない」

仕事術

こんにちは。ブックマイヤー(@book_meyer)です。

今回は書籍「40連隊に戦闘技術の負けはない」を紹介します。

本の概説

この本をひとことで言うと

「強くなりたい」そう強く願った自衛隊の訓練記録です。

本書の焦点は、陸上自衛隊の九州・小倉の40連隊になります。

2004年の自衛隊初の戦地派遣となったイラク復興支援活動開始前あたりの話です。

その頃から陸上自衛隊は大きく変わったそうです。

その訳はというと、40連隊の訓練に部外インストラクターを呼んだカリフォルニア在住の永田さん(ニックネーム、イチローさん)の存在だったそうです。

イチローさんの訓練は今までのものとは全く異なり、実践を想定した本格的な訓練だったといいます。

訓練は40連隊を強くしていったといいます。本書はその成長記録を綴っています。

その記録の中での気づきを紹介します。

気づき1:部下に信頼されてこそのリーダー

若い人が真面目に話を聞かないと嘆く中堅幹部がよくいますが、それは彼が部下の要求するスキルを持っていないと見抜かれているからだと、私は思います。隊員たちは、食い入るような目で、目の前のインストラクターを凝視していました。本物に出会ったからです。

※本書より引用

リーダーは部下に信頼されてこそだと思います。

リーダーに不信感があったり、信頼がなかったりすると、発言力もなくなります。

気づき

このケースでは、インストラクターのスキルの高さを目の当たりにした40連隊の部下達は、信頼できると確信したのだと思います。

このケースでは、信頼はインストラクターのスキルからきたものですが、チームによっては信頼を得るキッカケは傾聴力だったり判断力だったり様々だと感じました。

気づき2:実践(を想定した訓練)は部隊を成長させる

イチローさんは、徹底的に「実践を想定した訓練」にこだわりました。

実践はどのような事が起きるかわかりません。複数の問題が同時に起きる事もあります。

そのような厳しい状況を経験することで成長していくといいます。

気づき

ビジネスでも、本人にとって一番成長するのは現場での経験だと思います。現場では思ってもみない色んな状況が起きます。これは学校やセミナーでは起きません。

気づき3:緊急事態が起きた時は危険なものから順番に対処する

訓練では意図的に緊急事態を起こす訓練もするそうです。ドッキリ企画のようなものです。「ガンビー訓練」と呼んでいました。

訓練だと知らない隊員は頭がまっしろになって何もできない状況になるといいます。

でもそれでは実際に同じような状況が発生したときには取り返しのつかないことになります。

このような状況が起きた場合は、「危険なものから順番に対処する」のがよいといいます。

例えば敵と敵にやられた負傷者がいる状況では、まず敵を倒す事を優先するのがよいそうです。その後、負傷者の対処にあたります。

逆の順番で対処してしまうと自分が敵にやられてしまうからです。

気づき

ビジネスの現場でも緊急事態の時はこのような優先順位を早期に判断する力は必要になると気づきを得られました。

いかがでしたでしょうか。

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