今回は、書籍「起業家のように企業で働く 令和版」の書評です。
本の概要
この本をひとことで言うと
「社内で起業し、小さなリスクで大きな仕事をしよう。」
あなたは会社で自分の範囲の仕事を指示されたままにこなしていませんか?
著者は複数社を渡り歩き、会社経営もされています。その経験から、起業家でなくても起業家のように動いてくれる人材が必要だと感じたそうです。
「じゃあ起業家にように動くにはどうすればいいの?」という方向けに本書は執筆されています。
簡単に、どのような人材が求められているかというと、「ビジョンを持ち、自分の役割を越えて積極的に動ける人材」です。
また、企業に勤めていながら新規事業に携わるメリットも解説されています。そこには1から起業するよりも、たくさんのメリットがあるといいます。
「起業もいいけどリスクはあまり取りたくない」という方にも本書は役に立つと思います。
著者情報
小杉俊哉(こすぎとしや)
NEC入社、マッキンゼー・アンド・カンパニー インク、ユニデン株式会社人事総務部長、アップルコンピュータ株式会社(現Apple Japan合同会社)人事総務本部長を歴任後独立。
慶応義塾大学大学院理工学研究科特任教授。同大学博士課程リーディングプログラムでも教鞭をとる。
株式会社ふくおかフィナンシャルグループ・福岡銀行、エスペック株式会社など複数社で社外取締役を務める。
著書に『リーダーシップ3.0~カリスマから支援者へ』(祥伝社新書)、『僕たちは「会社」でどこまでできるのか?』(クロスメディア・パブリッシング)など多数。
いろんな会社を渡り歩き、会社経営もしているので、社員の立場と経営者の立場の両方を理解していると思います。そんな経験が本書に活かされています。
気づきポイント
私がこの本を読んで気づいたポイントを3つ紹介します。
上司のポジションのイメージを持って働く
「自分が事業責任者だったらどうすべきか?」
こんな視点で仕事をしていれば、やらされ感がなくなり仕事自体も楽しくなるし、視野も広がります。
例えば担当者の視点で仕事をしている場合、上司の指示に従い自分の担当範囲だけこなしていれば良いですよね。
その結果、自分さえ良ければ良いという考え方になってくる。
その時の視野も自分の部署または自分の担当範囲だけになります。
これを部長の視点で考えた場合、他の課も見えてきます。
「他の課で困っている事ある」「問題が発生している」「もっとこうすれば良くなるのに」という事が見えてきます。
その結果、部全体にメリットが出るような考え方が身につくと思います。
ここで1つ注意点があるとすれば、
視点は2つ上のポジション、行動は1つ上のポジションとした方が良いといいます。
行動を2つ上のポジションでしてしまうと、直属の上司との関係が悪化するおそれがあるからだといいます。
腹をくくる
「辞める覚悟で仕事をする」
これくらいの覚悟で仕事をしていかないと、保身に走ってしまうからです。
上司に気に入られようと短期的な動きをしているようでは、チャレンジはできません。(上司によりますが)
新しい事は当然リスクがあります。覚悟を決めるくらいでないと攻める事はできないと思います。
こんな気づきはありましたが、「会社勤めでそこまでの覚悟がいるの!?」と思うかもしれませんが、覚悟があれば思い切った事ができるのは確かです。
この気づきを得てから、気が楽になり、かなりチャレンジングな動きができるようになりました。
会社は個人よりも大きな仕事ができる
会社での仕事で1番のメリットは、小さなリスクで大きな仕事ができる点です。
もちろん会社規模や、その人が何をやっているかでそのメリットの度合いが変わります。
会社であれば使えるリソースは多くなり、結果として大きな仕事ができます。
これは1人でやるのは難しいと思います。
所感
この本を読んで、ここ最近のモヤモヤが晴れました。
起業や個人事業主もいいけど、企業で働くのもいいなと。
企業で働いている身から起業している人を見ると、「凄い」の一言です。尊敬に値すると思います。
でもこの本を読んで、会社でも同じような事ができる(社内で起業は知っていましたが)し、頑張ればできるんじゃないかと思うようになりました。
この本を「20字」インプット学習法でまとめたので共有します。
※「20字」インプット学習法が知りたい方は、下記内容を参考にしてください。
コメント