こんにちは。ブックマイヤーです。
今回は「世界最先端の戦略がわかるamazon」を読んで私が特に印象に残った事について書いていきます。
本書には筆者がアマゾンについてどのような戦略で成長してきたかを細かく書いています。
アマゾンは注文前に顧客が発注する商品を知っている
アマゾンは、顧客のこれまでの購買パターンや商品検索の履歴、ショッピングカートの中身、返品実績などから次に何を配達するかを予測することが可能ということです。予測結果から先に商品を出荷することもできるということ。この技術が進んだら、注文してすぐに商品が届くみたいな事が実現できるかもしれません。
アマゾンは思ったより利益が少ない
2010年代は2012年度、2014年度は赤字だった。それでもアマゾンの株価は絶好調です。それはなにかというと儲けはほとんど将来の投資にまわしているという事。普通の企業だと株主に見放されないよう利益を出すよう努めるが、アマゾンはそれを意図的にやらない。
その内容はキャッシュフロー計算書にも表れています。投資キャッシュフローが純利益に対してかなり多い。2017年度は営業キャッシュフローが約180億ドルにたいして投資キャッシュフローが約100億ドル。これはアマゾンが巨額のキャッシュを持っているから実現できることと書かれています。
アマゾンの他国のプライム年会費から見える戦略
プライム会員の年会費は最初は安くしてあとから上げる。
実は日本のプライム会員の年会費は安いそうです。
日本円換算でアメリカ:約1万2000円、イギリス:約1万4000円、ドイツ:約6500円、日本はというと3900円です。
そう考えるとかなり安いですよね。でもアメリカは最初39ドルで、会員数の増加に伴い、価格を引き上げていったそうです。年会費を引き上げても会員数は減るどころか増えている。これは一度プライム会員の便利さやお得度を顧客の生活にアマゾンが入り込んでしまっていると、脱退するのが難しくなるという事です。
こう考えると日本もそのうち1万円前後くらいまで値上げすると想定されます。
アマゾンの影響で倒産している企業
アマゾンによってシェアを奪われ小売業が倒産しているそうです。有名な企業ではトイザらスが記憶に新しいと思います。
株式市場には「Death by Amazon(アマゾンによる死者リスト)」というものもあるらしい。このリストは、小売業の中で空売り残高の大きい銘柄を順に並べたものです。今後、これらのリストの企業はアマゾンによって倒産に追い込まれることもあるかもしれません。
小売業に限ったことでなく、アマゾンはいろんな業界に進出しています。もしかしたら自分が勤務している会社も将来的にアマゾンと競合するかもしれません。
今回紹介したのはほんの一部です。本書はアマゾンの戦略についてわかりやすく書いてあるのでおススメな書籍です。
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