こんにちは。ブックマイヤーです。
今回は、「眼力」をつける読書術の要約を書いていきます。この本では、読書との向き合い方についての著者の意見が痛烈に書かれています。また、読み方については具体的な事例をクイズ形式で出題、解説しているので、トレーニングにもなります。
とにかく、著者が無類の本好きである事が感じとれました。
以下、私が特に印象に残ったポイントを要約していきます。
他分野の本を読む
エッセンスだけを取り入れる為のハウツー本だけ読んでいてはダメだと書かれています。これらの本は基本的に「わかりきった事」が書かれている。
ただそれだけを読んでいては成長がないという事が言いたいようです。これらの本だけでなく、他分野を読む事を提案しています。仕事をしていく上で、ビジネスだけの知識・情報だけでなく、他分野の情報も重要なヒントになるからです。
1つの分野で起こったことは他の分野にも波及するので専門でない分野の情報を知っていれば、いちはやく自分の領域のビジネスに生かすことができるようです。
多読を積んで「眼力」をつける
世の中にはいろんな本があります。良質な本もあれば、質の悪い本もあります。それらを見極める為には、さまざまな本を読む事だそうです。しかし、ただ読むだけでなく「本の情報が正しいか?」それにはいろんな本に触れ、そこに書いてある内容を検証していく事を繰り返す。
それらの積み重ねが必要です。
本の見つけ方
本の見つけ方として、図書館、新刊の本屋、古書店、インターネット書店といろんな選択肢があります。本の種類や場面によって使い分けが有効だそうです。
図書館
時間を追って本を探すときに有効だそうです。「30年前はどのような事がかかれているか?」を知るのに役に立ちます。
新刊の本屋
そのときのトレンドを横断的に見るときに有効です。「いま何が流行っているか?」を知りたいときや「雑誌ではどのような記事が取り上げられているか?」などを見るときには役に立ちます。
古書店
古書店には新刊の本屋にはない、思ってもみない本とと出会いがあります。それらの本を手にとり、その時の時代の香りを楽しんだりする事を勧めています。まさに通のための憩いの場所のようです。
インターネット書店
まず言える事は圧倒的な品ぞろえです。大型の本屋よりも揃っています。検索すれば大体の本はヒットします。ですので、探したい本がはっきりしている場合、「本のタイトル」や「著者名」で検索をかければすぐ探す事ができます。そのかわり、普通の探し方では思ってもみなかった良書に出会う事(セレンディピティ)はめったにありません。このあたりは読書好きの推薦リストのような機能を使えば、セレンディピティはあるかもしれません。
知人や友人
知人や友人に勧められた本は、アタリの可能性が高いそうです。なぜなら友人・知人は、同じような趣味・嗜好を持っているはずだからです。それらの交流で、人間関係を深めるキッカケにもなります。
ジャンル別読み方
本のジャンルにより読み方も変えていく必要があります。軽く紹介します。
評論・論文
評論・論文は、何も考えずに読んでただ関心や納得することはせず、「この文章はどれだけ正しいことを言っているか?」「根拠やデータは正しいか?」を疑って読みすすめる事を勧めています。
論文は「問題」「解決」「根拠」の3点セットで読み手を説得するタイプの文章です。まずはそれらの3点セットがそろっているかをチェックします。問題を把握し、その解決策はなにか?解決策の根拠は?データは正しいか?それらが正しいか?をチェックしながら読みすすめていく。
随筆
随筆とは、体験や読書などから得た知識を元に感想・思想・考察をしている文章です。小学校や中学校でやった夏休みの読書感想文のようなものです。違いは、感想だけでなく「思考」や「考察」があることです。感想をきっかけに、人間や社会に対しての考えを深めていくところです。
これらを読んで、共感することが随筆の読み方だそうです。また、それだけでなく文章の個性(随筆のキャラクター)を感じる読み方もあるそうです。
小説・フィクション
小説やフィクションは、なんといってもストーリーを読み込み、物語の環境や主人公を感じる。その物語に入り込むことです。また、本書では小説の中の社会を読み取るという高度な読み方も勧めています。
身銭を切る
図書館で借りれば無料で読む事ができます。でも身銭を切らないと「どうせ無料だから…」と読まない事があるかもしれません。自分で本を買うと、「自分のお金で買ったから読まなきゃ…」という考えになるかと思います。最初に身銭を切ることで自分の真剣さを増大させるという効果もあるそうです。
まとめ
・他分野の本を読む
・多読を積んで「眼力」をつける
・目的や場面で本の探し方を変える
・ジャンルによって読み方を変える
・身銭を切る
いかがでしたでしょうか。
読書の本については下記も参考にしてください。
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